雨雨降れ降れ

システム商品の中には、設置後数週間から数ヶ月、時には1年以上も連続で稼働するものがあります。
例えばGPSの固定局は作業現場がある限り使い続けられるので、長い現場では半年や1年の間連続で動き続けることもあります。
動き続けるための電源については商用のAC100Vやソーラー発電による電源がよく利用されますが、今回は電源ではなく雨の話です。

システム機材の使用期間が長くなればなるほど雨に遭う確率が高くなります。時には暴風雨・台風に会うことも。
GPSの固定局に話を戻すと、固定局は基本的には屋外設置です。”GPS本体や電源部分だけ室内に置いて屋外にはアンテナだけを出す”という方法も可能ですが、そうでない場合の方が圧倒的に多いので、雨にあっても問題が起きないような処理をしておかねばなりません。

通常、GPS本体はアンテナ・受信機共にある程度の防水になっていますが、アンテナはともかく受信機を雨ざらしで何ケ月も置いておくというのはかなり危険です。そこで樹脂製のボックスなどに入れて密封し、アンテナや電源のケーブルはは防水のコネクタで外部と繋ぐことになります。こうしておけば雨がいくら降っても大丈夫ですね。
ところがここでいくつか注意しなければならないことが。

まず密封ですが、本当に密封してしまうと都合が悪いんです。通常の場合、GPS受信機を入れたボックスにはその他にAC/DCやDC/DCのコンバータ、充電コントローラーなども一緒に入っています。GPS受信機も含めてこの中のいくつかは発熱します。発熱すると内部の気圧が上がり、ボックスが膨張します。完全密封でなければ中の空気が外へ漏れ、次に冷えたとき(夜など、GPSを使用しないときには当然ですが電源は切れるようにしてあります)に外部の空気・水分などを吸い込んでしまうことになります。完全密封は無理なので、これを繰り返すとボックス内部に水が溜まっていくことになりますね。
すると、中の機材が錆びます。これって最悪。
ということでボックスの下部には小さな穴が開けてあります。中に溜まった水分を外に出すためですが、これが理由でボックスは水没するとまずいです。

次の問題はケーブルです。コネクタは防水、ケーブルも丈夫なもの、と来れば心配ないように思えますが、使い続ける間にケーブルも膨張や収縮を繰り返すので、芯線(銅など)と被覆(樹脂が多いです)がずれてきてコネクタとの密着が悪くなることがあります。そうするとそこから水が入ってショート!漏電! 極端な場合には錆びて断線! これらは全部実際に起こったトラブルです。

で最後はやはり人間です。コネクタ部分がぬれたまま、あるいは水が溜まっているのにも関わらず接続したり、いい加減な接続で水が入ったり。ヒューマンエラーもトラブルの大きな原因の一つです。

当社の対応としては、ヒューマンエラーはどうしようもないのですが、それ以外の点については
1.機材返却時に点検し、おかしければ補修や新品交換を行う。
2.長期にわたる現場の場合には、トラブルを予測して機材を準備しておく。
3.現場を訪れる機会があれば可能な範囲でチェックを行う。
というような対応を行って、作業の中断を最小限にするようにしております。

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